上記には,大手出版社のメジャー誌が目立ちます。
さらに,若手の作品の注目株を聞かれて
『テニスの王子様』ってのがあるな……ありゃあ「少年ジャンプ」か
P.36
また
『ヴィンランド・サガ』。ああ,このバイキングの話は,以前「少年マガジン」に載っていただろ。
P.38
と,ジャンプ,マガジンを読んでいることをうかがわせます。
『ヴィンランド・サガ』については続けて
と,間違ってはいないけれど大雑把な要約をしています。
上がっているマンガの中でローゼンメイデンだけちょっと浮いていますが,これについては
少女漫画だろ?
という言葉を残しています。
マンガのローゼンメイデンは作者こそPeach-Pitという女性二人組みですが,月刊コミックバーズという青年誌に連載されており,少女マンガとみる人はほとんどいないと思います。
ここから浮かび上がる像は,
というような同世代と比べると遥かにマンガを読んでいるがオタクではない姿です。
つまりは,
マンガ好きではあっても,積極的に広くマンガを読むわけではなく,マンガマニアではない。
こういう人なのではないかと思います。
ちなみに雑誌については
俺がマンガ誌を買う時は,三つ面白い作品が載っているかだな。二つだと立ち読みで済ませちゃう。
P.38
と小遣いの厳しいお父さんのようなことを仰っています。
立ち読みされるんですね。コンビニでしょうか。人によってはここで萌え〜となるかと思います。
インタビュー自体はその他にも
少なくとも日本人が戦後憧れた「核家族」「郊外一戸建て住宅」「三種の神器」は,あの中(ITOK注 マンガ『ブロンディ』)は,あの中に全部あったんだから。
や
そう,俺は世の中の現象を見ながら系統立てるのが好きなんだけどさ。
と語って反体制のマンガ→体制派→組織に属しているけれども『俺は俺』
といった時代による変化の指摘があったりと面白いものがあります
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